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相次ぐJリーガー不祥事 「ブラジル人選手のトラブルをどう防止する?」クルピ、代理人らに聞く
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byGetty Images
posted2020/11/10 11:01
Jリーグで立て続けに起こった所属選手の不祥事。セレッソなどで指揮を執ったクルピ氏らに意見を聞くと……
エジムンドやロビーニョらは……
長年ブラジルに住んでいて感じるのは、一般にブラジル人はルールを守る意識が日本人より薄いということ。そして、ブラジル人の中でもフットボーラーはその意識がさらに薄い人が多いという印象がある。
有名選手に限っただけでも数多い。
愛人を殺害して逮捕され、刑務所に入った選手(元フラメンゴのGKブルーノ)、自動車事故で対向車の乗客ら3人を死なせた選手(エジムンド)、故障続きで鬱状態になり、自宅を不審火で全焼させて逮捕されてドイツの刑務所に入った選手(元バイエルン・ミュンヘンのCBブレーノ)、イタリアで集団で女性を暴行した容疑で実刑判決を受けた選手(元ブラジル代表FWロビーニョ。現在控訴中)など、日本でこれまで起きたトラブルとは比べものにならないほど重大な犯罪や容疑が多発している。
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一方で日本で頻発するような、育成年代の選手に指導者が暴力を振るうケースはほとんどない。それは、「他人に暴力を振るうのは犯罪」という認識が浸透しているからだろう。
日本のフットボールが今後も継続して発展するためにも、すべての関係者がこの問題に真摯に取り組み、注意を怠らないことが求められているのではないだろうか。
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