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36歳越川優にまた驚かされた! ビーチバレーからVリーグへ再復帰、希望したのはマネジメント業?
posted2020/11/09 17:01
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph by
Noriko Yonemushi
越川優の行動力にはいつも驚かされる。
岡谷工業高校から、多くの男子バレーボール選手が進む大学というステップを飛ばして、当時Vリーグ4連覇中だったサントリーサンバーズに入団。4年目の2006年にはサントリーで初のプロ選手となり、09年にはイタリアのパドヴァへ移籍した。セリエA2にいたチームのA1昇格に貢献し、12年にサントリーに復帰すると翌年はJTサンダーズへ移籍。そして17年、東京五輪出場を目指して、ビーチバレーボールに転向した。
しかし今年、新型コロナウイルスの影響で東京五輪は延期となり、5月に予定されていたビーチバレーの日本代表決定戦も延期された。
東京五輪にかけていただけに、打ちひしがれていてもおかしくない状況だが、その中でまた、越川は動いた。
コロナ禍で大会が中止になった中学生のために、「YuMe〜夢〜バレーフェスタ2020」というイベントを開催したのだ。
目標を失った中高生のために
4月に緊急事態宣言が出され、自分自身も練習がままならない中、どうしても気になったのは中学生や高校生のことだった。
「大会がなくなり、それによって目標がなくなってしまった子供たちがたくさんいると思いました。試合って特別なもので、それがなくなることによって、バレーボールだけでなく、いろいろなものに対するモチベーションが下がってしまうんじゃないかと考えました。せっかくバレーボールをやっている子供たちに、レベルは関係なく、バレーボールってやっぱり楽しいんだなということを思い出してもらえるように。それが一番でした」