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「ここまで勝点に貢献してくれるとは…」40歳遠藤保仁が移籍1カ月で“ジュビロの絶対的エース”に
text by
望月文夫Fumio Mochizuki
photograph byJ.LEAGUE
posted2020/11/07 11:02
待望の移籍後初ゴールは、10月25日の群馬戦。プロ入りから23年連続得点となる鮮やかなFK弾だった
「プレーで違いを見せられる自信はある」
11月1日は首位に立った福岡との大一番だったが、前半41分に得意のFKを、この日が今季初出場となったDF中川創が頭で合わせ先制。さらに後半には、中盤で遠藤が相手から奪ったボールが起点となってFW小川航基が2点目を奪い、結局この小川航のゴールが決勝点となり、遠藤からの2得点で昇格の可能性を残した。
残念ながら11月4日は首位徳島相手に一時同点となるゴールを演出したものの、1-3というスコア以上の完敗に終わり、11試合を残して2位との勝点差を18に広がり、J1昇格はさらに厳しさを増してしまった。
遠藤の加入から7試合目で初めての黒星となった徳島戦だが、ここまで4勝2分1敗。加入前の7試合が勝ちなしだったことを考えれば、まさに大きな前進であることは疑う余地がない。出場機会を求めて今回の移籍を決断した遠藤は、磐田加入時に「良いモチベーションと良いコンディションが保てれば、まだまだできる。プレーで違いを見せられる自信はある」としていた。ここまで7試合を見た多くの人は、その予想をはるかに超えたレジェンドのパフォーマンスを目の当たりにしたはずだ。
期限付き移籍は今季終了までだが、そこで磐田のJ1昇格がなかったとしても、一緒にプレーした選手たちには自信という財産が残る。そして、まだ残っている11試合の中でレジェンドから多くのものを学び吸収することができれば、来季の磐田にとってこの3カ月が大きな意味を持つことになるだろう。
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