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「ここまで勝点に貢献してくれるとは…」40歳遠藤保仁が移籍1カ月で“ジュビロの絶対的エース”に
text by
望月文夫Fumio Mochizuki
photograph byJ.LEAGUE
posted2020/11/07 11:02
待望の移籍後初ゴールは、10月25日の群馬戦。プロ入りから23年連続得点となる鮮やかなFK弾だった
「ここまでアシストや勝点で貢献してくれるとは正直驚き」
遠藤は加入後の5試合をわずか16日間で消化した。コロナの影響もあって中2~3日が繰り返されるタイトな日程で、うち3試合にフル出場。選手生活が長いレジェンドにもこれだけのハードスケジュールはほとんど経験がないはずだ。移籍後の出場時間は418分となり、今季11試合に出場していた古巣G大阪での363分をあっさりと超えた。それでも「(体のケアなどで)特別なことは何もしていない」と平然としている。
鈴木政一監督も「(5試合連続出場だが)そこまで負担にはなっていないと思う。守備で動かされると負担になるが、いまはボールを持ってプレーしている時間が長いので」と、体力的な負担を抑えられていると踏んだ上での連続起用だったようだ。
過去のデータを見れば、休みなく試合に出場することが遠藤にとっては当たり前のルーティンであるのかもしれない。というのも、G大阪時代には、2002年を皮切りに8シーズンで全試合に出場。そのうち5シーズンは全試合で先発出場を果たした。さらに2002年と2007年は全試合フル出場を果たしており、長期離脱もなく試合に出続けてきたのだ。
それでも40歳を超えた選手がこれだけ旺盛にピッチを動き回り、プレーでリーダーシップを発揮してくれるとは、チーム関係者にとっても予想を上回る成果だったようだ。
「チームにフィットする時間も短い中で、ここまでアシストや勝点で貢献してくれるとは正直驚きもある。順応性の高さに加え、難しいプレーを簡単にこなしているように見せてしまうところも彼らしい」(チーム関係者)