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“NHLに最も近い男”が異例の契約?「日本のアイスホッケーを変える。誰かが行動しないと始まらない」
text by
林遼平Ryohei Hayashi
photograph byYokohama GRITS
posted2020/10/22 20:00
開幕戦で得点を挙げるなど新生チーム・横浜GRITSを牽引する平野裕志朗。11月下旬には再びアメリカへ渡る予定だ
限られている時間で何ができるか
今年の開幕戦となったジャパンカップの初戦。新生チームの初陣は、2度の優勝を誇る王子イーグルスに1-8、0-12と完敗。続くクレインズにも1-4、2-4と黒星を喫した。平野は開幕戦で得点を決めるも、苦しいスタートとなった。だが、新生チームの挑戦は始まったばかり。ここからどんなムーブメントを起こしてくれるのか。興味は尽きない。
平野もまた、残りの日本でのプレーに目を向けている。
「オンアイスは選手としてやはりチームを引っ張るというか、結果を出すことがかなり大事だと思います。自分がいる間の試合は限られているので、そこで自分に何ができるか、チームをどういう風に助けることができるかはかなり意識していきたいです。オフアイスではアイスホッケーを応援してくれる人だったり、横浜のチーム、GRITSを応援してくれる人を1人でも増やしたいですね」
アイスホッケー界に一石を投じようとしている平野は、日本で、そしてアメリカで未来を切り開くことができるのか。この先、アイスホッケーが大きな注目を浴びたとき、そこに平野の名前があることを期待してやまない。