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「なぜ、自分のドリブルは抜けるのか」意識高すぎルーキー・三笘薫が筑波大で書いた卒業論文
text by
杉園昌之Masayuki Sugizono
photograph byGetty Images
posted2020/10/14 11:01
ルーキーながらリーグ9得点をマークする三笘。層が厚いフロンターレにおいても欠かせない存在となった
「今も昔も本当に意志が強い」
すべてはプロ1年目から活躍するための逆算。大学では相手を1人抜くだけでは満足しなかった。2人目、3人目をどのようにかわしていくのかを念頭に置いていた。常に自らにハードルを設けていたことを知る向島スカウトは、意識の高さに舌を巻くばかり。
「今も昔も本当に意志が強い。大学生の頃から明確な目標を持ち、自分に何が必要かを考えて努力しています。それを4年間やり続けていました。プロになってもそう。誰かに流されることがないし、自分の考えをしっかり持っています」
芯がブレないからこそ、まっすぐに伸びているのだろう。向島スカウト、筑波大の小井土監督にあらためてプロでの活躍ぶりを聞くと、ドリブルで敵陣を切り裂いていく姿は想像できたという。
2人を驚かせた三笘のゴール数
ただ、2人にとって想定以上だったこともある。
「こんなに点を取るとは思わなかったです」
リーグ戦18試合、9得点。昨季、関東大学1部リーグでの成績は17試合、7得点。三笘をよく知る関係者たちが驚き入るのも無理はない。小井土監督は苦笑しながらも喜んでいた。
「再発見しました。大学では、三笘の良さを最大限に引き出せていなかったのかもしれません。大学時代は同じサイドでプレーしても、ゲームメークもすれば、ボールを運んだりもしていましたから。フロンターレでは仕事がより明確になったことで、本来持っていた力をより発揮しているんでしょうね」