JリーグPRESSBACK NUMBER
「埼スタには行くけれど…」南北線の“ナゾのサッカー駅”「浦和美園駅」には何がある?
text by
鼠入昌史Masashi Soiri
photograph byMasashi Soiri
posted2020/10/04 11:01
南北線の“ナゾのサッカー駅”浦和美園駅には何がある? 平日昼間に訪れてみた
まずは『キャプテン翼』がお出迎え
駅のホームからしてその柱に浦和レッズのロゴがあしらわれていて真っ赤なカラーリングもレッズそのもの。もうすでにスタジアムに来た気分になる……というのは他のスタジアムステーションと同じだ。試合開催日のお客の急増に合わせて、予備のホームも設けられている。試合日にレッズサポーターが利用するのはこちらが多いはず。
そんなホームで気になるものがひとつ。構内至るところに掲げられている駅名標の下部に「浦和美園とともに歩む 埼玉りそな銀行 最寄駅」とあるのだ。駅近隣施設がおカネを出して副駅名を獲得するのは別段珍しいことではない。だが、そういう場合でもたいていはせいぜい「埼玉りそな銀行前」程度。あの飛田給駅も、副駅名は「味の素スタジアム前」である。「浦和美園とともに歩む 埼玉りそな銀行」、よほどの事情があるのだろう……。
そんなことを考えながら橋上駅舎のコンコースへ。さすがスタジアムステーション、こちらも充分に広々とスペースを取っている。改札口を出ると、正面には『キャプテン翼』のキャラクターが描かれたステンドグラス。そしてこの浦和美園駅にはウサギの駅長「ラビたま」がいるよ、という情報を聞いていたのだが、こちらは新型コロナの影響もあってバックヤードにお控えのご様子であった。
埼スタと反対側に出てみると……
駅舎からは東西いずれかに出ることができる。スタジアムやイオンモールが目的ならば東側。階段を降りて外に出て、駅舎をバックに左に行けばスタジアム、右手に行けばイオンモールである。そして正面には広大なロータリー。中央島には芝生が養生されていて、「スタジアムと同じ芝生です」とある。一角にはケバブの移動販売車。試合もない普通の日の浦和美園でもケバブは人気なのだろうか。