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ロッテに4勝10敗…「ソフトバンクが(まだ)本気出してないんじゃないか問題」を検証する
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byJiji Press
posted2020/09/30 19:00
ソフトバンク工藤公康監督。9月29日時点でロッテに4勝10敗1分と大きく負け越しているが……
しかし、9月になると登板数がぐっと減った。登板は週に2度。月間登板数で見ると7月14試合、8月12試合に対して9月は8試合と明らかだ。
工藤監督の参謀役である森浩之ヘッドコーチは語る。
「監督がいつも言うように、まずは目の前の1週間の連戦を2勝1敗と2勝1敗で、4勝2敗でいけるように。総力戦になるのは残り30試合になってから。そうなってからは(順位争いの)相手のことを考えるが、まずは自分の戦いをしっかりすることが先決になる」
日程表を確認すると10月以降が残り31試合。工藤監督の「10月はじめまでローテを組んでいる」との発言とも整合性がとれる。
アクセルを踏み込むのは10月6日のライオンズ戦あたりか。もしくは、その週末に組まれている宿敵マリーンズとの3連戦か。
ラストスパートへ、いよいよホークスが本気を出してくる。「予定通り」に混戦パ・リーグから抜け出せるのか、その戦い方の変化にも注目だ。