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錦織圭「1年ぶりの試合にふさわしい」逆転負け 本人が明かす完全復活までの距離感。 

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長谷部良太

長谷部良太Ryota Hasebe

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posted2020/09/09 20:00

錦織圭「1年ぶりの試合にふさわしい」逆転負け 本人が明かす完全復活までの距離感。<Number Web> photograph by AFLO

復帰初戦は逆転負けとなってしまった錦織圭だが、全仏までの調整期間ととらえているはず。

「ショットの感覚が100%ではないので」

 錦織自身、試合後の記者会見で悲観する様子は見せなかった。

「もちろん完璧ではなかったですね。でも悪くはなかったです。1セット目、いいプレーもできていましたし。内容的には課題ばかりでしたけど、そこまで悪くはないんじゃないかなと思います。ちょっと大事なところが取れなくて、すごいブランクを感じさせる……1年ぶりの試合にふさわしいというか、ちょっとリズムに乗れなかったところがあるので。まだまだショットの感覚が100%ではないので、試合を重ねていって、もっと(感覚を)得ていきたいなと思います」

 敗因については安定感のなさを挙げた。

「まだレベルを維持するのは難しかったので、もうちょっとでしたね。もうちょっと試合を重ねれば、自分の感覚もつかめてくるのかなと思います」

気になる肘の状態については?

 この点でも、試合を重ねることが大事になると強調した。肘の状態については、少し気になるコメントをした。

「良くはなっているんですけど、もうちょっとですね。まだ傷跡が痛んだりはするので」

 この日の試合中もわずかだが痛みを感じたという。「こういう試合を積み重ねていければ、肘も準備万端になってくれると思います」。痛みの程度は本人しか分からないが、今の段階では今後に不安を残すほどではなさそうだ。

 9月27日開幕の全仏オープンまで続く赤土の道。今後もイタリア国際(ローマ/14日開幕)とヨーロピアン・オープン(ハンブルク/21日開幕)に出場し、試合勘や本来のショットを取り戻すことに専念する。

 大舞台までの調整期間は短いが、焦りはないようだ。いつ頃までに万全な状態に戻りたいかと問われると、こう答えた。

【次ページ】 西岡とペアを組み、調整を進める

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