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「大統領選を忘れるな!」プレーオフを戦い続けるレブロンらNBAプレーヤーの胸の内。 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byDouglas P. DeFelice/Getty Images

posted2020/09/08 18:00

「大統領選を忘れるな!」プレーオフを戦い続けるレブロンらNBAプレーヤーの胸の内。<Number Web> photograph by Douglas P. DeFelice/Getty Images

複雑な心境の中でプレーオフを戦うレブロンらNBAの選手たち。残り1カ月半、彼らはどんなメッセージを送るのか。

レブロン「目的を見失ってはならない」

 ただ……その一方で、今回の3日間に及ぶ中断中に示された通り、黒人社会のリーダーでもあろうとする多くの選手たちが、依然として複雑な思いを胸に秘めながらオーランドでの日々を過ごしているのも紛れもない事実だろう。

 目的を達するためには一体何が最善なのか。多くの黒人たちが依然として苦しんでいる中で、バスケットボールのプレーを続けるのは本当に正しいことなのか。考えたくないことだが、ウィスコンシンやミネアポリスであったような事件が近い将来に再び起こった場合、選手たちはまた自問自答し、リーグは厳しい時間を迎えることになる。

「僕たちはミッション(使命)を帯びてここに来た。バスケットボールはそれを実現するための1つの手段で、これからも使命を遂行し続けたい。プレーオフが始まって以降、毎日試合があり、その使命が見えにくくなってしまっていた。ただ、変化を起こすためには、目的を見失ってはならない。これからも自分たちのプラットフォームを生かし、変化を推し進めていく」

 そう語るレブロンと仲間たちが、プレーオフの戦いを終えるまであと約1カ月半。運命的な2020年夏、バスケットボールよりも重いものを背負った現代のNBAプレーヤーたちは、迷い、傷つきながらもプレーを続けている。

 混沌とする時間の中で、今後、彼らはどんなメッセージを送り、どんな形で課せられた使命を完遂することになるのだろうか。

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