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全英女子は世界ランク304位が優勝!
上田、畑岡、渋野らの苦闘の痕跡。
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byR&A via Getty Images
posted2020/08/24 12:10
キャディを務めたボーイフレンドと共に優勝トロフィーを持つソフィア・ポポフ。
河本「これもゴルフなんだなという感じです」
ここまで厳しいリンクスに挑戦することとなった日本勢4選手も、結局予選落ちを喫した。
2日目を終えて、各選手にとって望まぬ結果となったが、すぐ前を向いた。
「人生初っていうほどの難しさでした。(試合中にメンタルが)折れすぎて逆に真っ直ぐの気持ちです」(稲見)
「ゴルフの内容的には納得できない部分もありますが、こういう機会がないと回れないコース。またチャレンジしたいです」(勝)
「良いイメージのショットを打っても、それが大きくバウンスしていったり、アンラッキーの方に跳ねたり。アゴの近くに止まってペナルティを払わなくちゃいけなかったり、目玉になったり……。これもゴルフなんだなという感じです。一旦(自分のプレーを)整理しなきゃいけないなと思います」(河本)
渋野「何かを怖がっているのか……」
大会2連覇を目指した渋野は、カットラインに3打及ばなかった。
渋野はコースや風よりも自分自身と戦っていた。
「何かを怖がっているのか、(アイアンを)最後まで振り切れないというか。ドライバーのように思いっきり振ればいいと分かっているんですけど、なかなかうまく振り切れないっていうことに、ここ数カ月間悩んでいます」
予選落ちしてからすぐのオンライン取材で渋野の表情は硬かったが、雪辱を誓った。
「うーん、リベンジしたいです。今日のスコアは自分の責任だと思っているので、しっかりもっと成長して、もっとショットに自信を持って、挑めるようにまた(全英女子に)帰ってきたいなと思いました」
ディフェンディングチャンピオンとして、今までに感じたことのない重圧を抱えながら、挑んだ1戦。この経験は今後の糧になる。
リンクスでは、経験がものをいう。