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本田圭佑のブラジル現地通訳に聞く。
「偉大なプロフェッショナルだよ」 

text by

沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2020/08/23 11:30

本田圭佑のブラジル現地通訳に聞く。「偉大なプロフェッショナルだよ」<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

本田圭佑(右)の通訳を務めるジェアン・アブレウ氏(本田圭佑公式インスタグラムより)。本田自身も「僕のポルトガル語の先生」と感謝の念を記している。

本人のポルトガル語も上達中。

――本田のポルトガル語の上達具合は?

「少しずつうまくなっている」

――彼のスタッフやチームメイトとの関係は?

「誰とでも積極的にコミュニケーションを取っている。経験豊富なので、若い選手から質問を受けることも多いが、いつも懇切丁寧に答えている」

――ブラジル人全般について、本田はどんな印象を抱いているのでしょうか?

「とてもフレンドリーで、陽気で、ホスピタリティがあるといつも褒めている」

彼は青少年の教育を重視している。

――ブラジルの社会問題については?

「子供たちが昼間に(学校へ行かないで)外でブラブラしているのを見て、『これは正しくない』と言っていた。それは、『子供たちは、質の高い教育を受けなければならない。そうでなければ、輝かしい未来はない』という信念があるから。(16歳の)マテウス・ナシメントが下部組織からトップチームへ昇格してきたとき、本田がいきなり聞いたのが『学校には行っているのか』。このことは、彼がいかに青少年への教育を重視しているかを示している」

――8月9日、本田は自身のインスタグラムで、「ブラジルの恵まれない家庭の子供たちに教育の機会を提供するための意思とアイディアを持っている人に、今日から年末まで毎日、500レアル(約1万円)を贈呈する」と発表しました。このことをどう思いますか?

「これは、彼のブラジルにおける主要なプロジェクトの1つ。コロナ禍で勉強する機会がますます奪われている子供たちの将来を心配しているのだと思う。彼は常に他人を助けたいと考えており、驚くほど心が広い。本田は、フットボールをするためだけにブラジルへ来ているのではない。この他にも、多くのプランを温めているようだ」

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