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バイエルン、斜陽のバルサを蹂躙。
ミュラー「このインテンシティだ」 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byGetty Images

posted2020/08/17 11:50

バイエルン、斜陽のバルサを蹂躙。ミュラー「このインテンシティだ」<Number Web> photograph by Getty Images

バルサの時代が終わりつつあることを踏まえても、この日のバイエルンとミュラーが見せたクオリティは圧巻だった。

コウチーニョもとどめの2ゴール。

 後半、スアレスに1点を返された後、63分に今度は19歳の左SBアルフォンソ・デイビスが魅せる。リベリア人の両親のもと、ガーナの難民キャンプで生まれた早熟の異才は、セメドとの1対1を完全に制してボックスに侵入し、相手を惹きつけてパスを出すと、そこにはライトバックのキミッヒが駆け込み豪快にネットを揺らした。

 終盤にはレバンドフスキが出場全8試合連続得点記録を維持する今大会14点目を奪取。さらにバルセロナからバイエルンに貸し出されているフィリペ・コウチーニョが、所属元のゴールを2度も陥れて、大量8得点のゴールラッシュを締めくくった。

ミュラーの言葉に漂う自信。

「うちのチームは今、最高の状態にあると思う」とマンオブザマッチに選ばれたミュラーは語った。

「僕らはきついハードワークを重ねてきた。このインテンシティだ。どんなチームでも、我々を下すのは難しいはずだ」

 内紛や主力の高齢化など、問題を抱えていたとはいえ、彼らがこの大量得点を奪った相手はバルセロナだ。ミュラーの言葉を借りずとも、バイエルンが一気に優勝候補の最右翼に名乗りを上げたのは間違いない。

 ちなみに、ミネイロンでのW杯準決勝でブラジルに大勝したドイツは、決勝でアルゼンチンを下して6大会ぶり4度目の世界王者になっている。

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