令和の野球探訪BACK NUMBER
投手だけじゃない文武両道の新鋭校。
強打と「万全の準備」で広島の頂点へ。
text by

高木遊Yu Takagi
photograph byYu Takagi
posted2020/08/05 11:40

広島大会準々決勝、瀬戸内高校戦で存在感を発揮した武田高校・重松マーティン春哉。「プロ入り」を口にできるほど急成長中だ。
「新参者らしく思いきって」
準決勝の相手はプロ注目の大型左腕である高井駿丞を擁する伝統校の広島商。打線も1番を打つ左の強打者・寺本聖一を筆頭に強力だ。
加えて、岡嵜監督の母校でもあるが「僕はもう武田の人間なので、まったく意識はしません。“新参者”らしく思いきって戦います」と笑った。
その先に甲子園こそ無いものの、4強に残るは高陽東、広陵、広島商と県内の高校野球を引っ張ってきたチームばかり。そんな名門を相手に、この週末の準決勝・決勝で新鋭・武田がどのように立ち向かっていくのか楽しみだ。

Sports Graphic Number 1085号
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