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ダルビッシュや田中将大も懸念。
MLB開幕へ予断を許さぬ状況は続く。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2020/06/27 09:00
ダルビッシュ有もシーズン再開後の感染拡大を心配している。その率直な発信力も魅力の1つだ。
現状では日程すら組めない。
この勧告下、7月1日からのキャンプをヤンキースタジアムとシティ・フィールドで再開させるヤンキースとメッツの両球団では選手やスタッフの招集に影響が出るのは必至だ。
アリゾナ、フロリダ、テキサスに自宅を構える選手は多く、キャンプ施設があるのもフロリダだ。両球団はともに「保健所とMLBのガイドラインに従う」と声明文を出し、かなりの人数が7月7日前後まで練習に参加できなくなるだろう。
また、この移動制限が長引けば、シーズン開幕後には更なる影響を及ぼす。両球団はフロリダを本拠地とするレイズ、マーリンズをはじめ、フロリダからニューヨークに入るチームを迎え入れることが出来ないことになり、さらには両チームがフロリダ遠征からニューヨークへ戻る際にも14日間の検疫が課せられることになる。このような状況では日程を組むのもままならない。
ダルビッシュ「すぐ感染が広がる気がする」
そして、更に深刻なのがメジャー各球団内での感染拡大だ。
マリナーズのジェリー・ディポトGMは24日、複数の選手が新型コロナウイルスに感染したと公表した。他球団に目を移してもブルージェイズ、タイガース、フィリーズ、ヤンキース、ロッキーズ、エンゼルスなど感染者は増加する一方ですでに50人を超えている。
このような状況下、先日、カブスのダルビッシュ有は自身のツイッターで「各キャンプ施設では十数人が入れ替わりで距離もとって練習しているのにコロナ感染が広がっています。キャンプ再開したらその3、4倍の人数が集まるわけですから、シーズン始まってもすぐ感染が広がる気がするんですけど」と投稿。するとヤンキースの田中将大もすぐさまツイッターで「それっ!」と同調したほどだった。