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ダルビッシュや田中将大も懸念。
MLB開幕へ予断を許さぬ状況は続く。
posted2020/06/27 09:00
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
すったもんだの挙句、MLBはようやく7月23または24日に無観客で開幕することが決まった。新型コロナウイルス感染拡大の第二波が想定される10月までにポストシーズンを終了させるために、公式戦は9月27日に終了する60試合制。選手の給与は日割り年俸全額支給に落ち着いた。
だが……。
開幕は本当に迎えられるのだろうか。
いや、たとえ開幕を迎えたとしても、シーズンは最後まで行えるのだろうか。
前を向けない現実が、今、全米を支配している。一向に収まりを見せない新型コロナウイルス感染拡大の脅威だ。
アメリカは感染者が日に3万人。
米国ではいまだに日々3万人以上の新規感染者を出し、死者は700人以上にも及んでいる。
その中、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットの3州では、感染率の高い州から訪れる『すべての人』に14日間の隔離を課すと24日(日本時間25日)にそれぞれの州知事が発表した。
この移動制限は25日午前0時から適用され、対象となったのは24日の時点でアラバマ、アーカンソー、アリゾナ、フロリダ、ノースカロライナ、サウスカロライナ、テキサス、ユタ、ワシントンの9つの州だ。
基準は直近7日間の平均で陽性者数が10万人あたり10人以上、または陽性率10%以上とあり、今は制限が適用されていないカリフォルニアも先行きは不透明だ。今後、更に対象となる州が増加していく可能性を含んでいる。
余談となるが、罰金はかなり高額だ。ニューヨーク州の場合、初回違反者には2000ドル(約21万円)、2回目は5000ドル(約53万5千円)、それ以降は1万ドル(約107万円)が科せられる。オフィスや空港、駅などで検査が実施されると言う。