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今季タイガースの中継ぎ陣は盤石!
期待の若手、谷川昌希と小川一平。 

text by

藪恵壹

藪恵壹Keiichi Yabu

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photograph byKyodo News

posted2020/06/19 11:50

今季タイガースの中継ぎ陣は盤石!期待の若手、谷川昌希と小川一平。<Number Web> photograph by Kyodo News

谷川昌希は27歳、小川一平は23歳。コーチ陣からの評価も高く、開幕早々の活躍が期待されている。

小川は一軍昇格がもっと早くても良かった!?

 そして、矢野燿大監督も早々に開幕一軍入りを明言したドラフト6位ルーキーの小川。5位まで高校生の指名が続いた昨年のドラフトで唯一の大卒です。

 一軍での初舞台となった3月11日のヤクルト戦を1回無失点に抑えると、5月31日の紅白戦で自身初の大台に乗せる152kmを計測し、さらに5日のソフトバンク戦では153kmに更新。この伸びしろには驚かされましたね。

 見れば体力もありますし、ボールも良いものを持っています。大学(東海大九州)での4年間を経て体はできていたようですし、もっと早く一軍に抜擢されていてもおかしくなかったと思いますが、同期とじっくりできたことがかえって良かったのでしょう。開幕が延期されてからのこの3カ月も自分のペースで練習を積み、糧にできたように見えます。

 彼のデビューも点差がついた場面での中継ぎからになると思いますが、投げれるチャンスがあればどこだって、という意気で臨んでほしいですね。ロングリリーフや将来的な先発の可能性も含めて、その伸びしろは測り知れません。

貪欲で可能性のある若手には開幕からチャンスが!

 2人に共通するポイントは、異例のスケジュールによって生まれた時間を自分の成長につなげて、評価をグッと上げたことです。彼らのように貪欲で可能性のある若手には、開幕してすぐにでもチャンスが与えられると思います。

 いざ投げるとなったときにも、ただ投げるだけではなく、カウントの特性を理解し、クイックやバント処理といったピッチングの周辺について身につけていくことで、自然と次のチャンスが生まれてくるのではないでしょうか。

 災い転じて福となす。降って湧いた時間をものにした彼らが一軍枠の拡大までもをものにしてくれれば、今年も中継ぎ王国の座は盤石です!

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