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パワプロで叶った西武の夢対決。
AKD砲vs.山賊打線の超弩級プレー!
posted2020/06/19 15:00
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
Kazuhito Yamada/Kiichi Matsumoto
6月19日、ついに2020年のペナントレースが開幕する。しかしそのX日前、ゲーム空間のメットライフドームで夢対決が実現していた――「パワプロ」の中で。
Number1005号『獅子の遺伝子』は、命名70周年を迎えた西武ライオンズ特集である。清原和博に松坂大輔、栗山巧に菊池雄星。ライオンズファンに愛された古今のメンバーが誌面に並ぶ中、企画でこんな話が持ち上がったという。
「1990年のAKD砲と2019年の山賊打線、どっちが強いんだろう?」
AKDとは秋山幸二・清原和博・デストラーデのパワーヒッター3人のイニシャルをとったもの。彼らのクリーンアップを軸にした打線は辻発彦や伊東勤らも攻守両面で渋く働き、渡辺久信や工藤公康、潮崎哲也らトレンディー感あふれる投手陣が相手を圧倒した。1990年をスタートにパ・リーグ5連覇を果たすなど、NPB屈指の最強チームと言っていいだろう。
現実ではかなわない「AKD西武」と2019年にパ・リーグ連覇を達成した「山賊西武」をぜひ戦わせてみたい。
“一球遅報”と銘打って!
じゃあ『実況パワフルプロ野球2018』使えばいいんじゃない?
休校明けの野球好き中学生の雑談か……と言われそうだが、くだらないことを本気でやるからこそ雑誌作りは楽しい。野球経験豊富なゲームライターのハル飯田さん、元甲子園球児の佐藤優太さん(NTT東日本eスポーツチームメンバー)のおふたりに力をお借りして、AKD西武を「アレンジ」モードで作ってもらい、山賊西武と対戦してもらった。
さて、そのAKD西武を飯田さん、山賊西武を佐藤さんが操った試合を取材してみると、これがまた大熱戦だったのである。AKD、山賊両ファンが詰めかけたゲーム上の観客だけでなく、オンライン記者室で見守ったライターと編集者2人だけの思い出にするのはもったいないのでは――。
ということでAKD西武の名場面を中心に、Webでお馴染みの「一球速報」風で……え、1005号はもう発売しているから、結果を知っている人もいる? では“一球遅報”と銘打って、両チームのプレーヤーの談話とともにお届けする。