マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
ドラフト指名ボーダーの選手たちを
大学の監督が自らプレゼン!1/4
posted2020/05/25 11:30
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Hachinohe Gakuin University
「2020ドラフト」は大学生が主役になる。そんな予感……いや、確信に近い感覚があった。
今年の春先時点で、ざっと数えて60~70名の大学選手が、ドラフト候補として名前を挙げることができた。
例年に比べて、高校、社会人に人材が薄いことが予想されたこともあり、大学選手の指名は、さらに増えることも十分考えられた。
今、「学生球界」の裾野は果てしなく広い。
6月の「全日本大学野球選手権」では、全くノーマークの隠れた逸材が何人も現れて驚かされるのは、毎年のことだ。
大学の監督自ら、選手たちを紹介。
高校野球なら甲子園にあたるその大学選手権が中止になり、各地の春の大学リーグ戦も次々と見合わせになる中で、「この春」を、目指すプロ球界にスキルをアピールするチャンスにしようと腕を撫していた大学4年生たちは、悔しいかな、その場を失いつつある。
そこで、このコラム空間を使って、彼らを丹精込めて教え導いてきた監督さんたちに、選手たちの特筆すべき部分を語っていただき、グラウンドに代わる「アピールの場」にしていただこうと考えた。
磨き上げた技能とパワーを披露しきれないもどかしさ。それでも「頂上」を目指す熱い思いがいくらかでも届くことを願いながら。
北からいこう。
北海道には、伊藤大海(投手・苫小牧駒澤大)がいるが、彼はすでに押しも押されもせぬドラフト1位候補。あらためて「プレゼン」の必要はなさそうだ。
ここでは、この春にもうワンプッシュ! ドラフト指名ボーダーライン線上の選手たちを挙げてみた。