酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
イチローや誠也に尚典、草魂啓示!
「鈴木」ベストナインが超強そう。
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byNaoya Sanuki
posted2020/05/12 11:40
「鈴木」姓が誇る左右の名バッター、イチロー(左)と鈴木誠也。日本で最も多い名字の1つだけに、彼ら以外にも一流選手がズラリ!
100本塁打超え強打者に盗塁王も。
5番 鈴木貴久(指名打者1985-2000)
1501試合4777打数1226安打
192本塁打657打点33盗塁 打率.257
近鉄の強打者。がっちりした体格で、中軸打者として活躍。全力プレーで人気があったが、引退後の2004年に40歳で急逝してファンを悲しませた。
6番 鈴木健(一塁手1988-2007)
1686試合5201打数1446安打
189本塁打797打点15盗塁 打率.278
西武の1987年ドラフト1位で、188cmの大型内野手として大いに期待された。中距離打者だったが勝負強く、1997年には94打点を挙げた。のちにヤクルトでも活躍。
7番 鈴木武(遊撃手1953-1963)
1131試合3607打数875安打
9本塁打214打点246盗塁 打率.243
1950年代、近鉄のリードオフマンとして活躍。走塁の名手として知られ、盗塁王1回。のちに大洋でもプレーした。
飛び切りの代走の切り札が!
8番 鈴木圭一郎(捕手1946-1956)
746試合1969打数408安打
18本塁打148打点30盗塁 打率.207
1946年セネタース(現日本ハム)に入団。俊敏な捕手として知られた。なお捕手は中日、オリックスでプレーした鈴木郁洋(1998-2012/501試合827打数153安打3本塁打56打点19盗塁 打率.185)もいるが、ここまでの選手に比べると両者とも打撃が物足りない。MLBまで範囲を広げるとすれば、ハワイ出身の日系選手カート・スズキ(鈴木清)がいるが……。
9番 鈴木康友(二塁手1978-1992)
688試合1082打数244安打
24本塁打91打点17盗塁 打率.226
巨人、西武、中日でプレーしたユーティリティプレイヤー。1986年にはリーグ最多の35犠打を記録している。
そして、このチームには飛び切りの走り屋がいる。
代走 鈴木尚広(外野手1997-2016)
1130試合1339打数355安打
10本塁打75打点228盗塁 打率.265
巨人ひと筋20シーズンの野球人生で、試合終盤に「最終兵器」として代走に起用された。盗塁成功率.829は、通算200盗塁以上では最高だ。