酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
イチローや誠也に尚典、草魂啓示!
「鈴木」ベストナインが超強そう。
posted2020/05/12 11:40
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Naoya Sanuki
「日本人のお名前」のブームが続いている。
NPBで1試合でも試合に出た選手は7000人を超えているが、もちろん同姓の選手はたくさんいる。そして日本人の姓で最も多いのは佐藤、鈴木、田中だと言われる。そこで今回は「鈴木姓」でベストナインを組んでみた。
これが、なかなか壮観である。
鈴木姓でNPBの一軍公式戦に出た選手は60人近くいる。このうち投手成績があるのは22人である。
イチロー、大地、尚典、誠也!
<打線 ※通算成績はNPBだけ。()はポジションと実働年>
1番 イチロー(中堅手1992-2000)
951試合3619打数1278安打
118本塁打529打点199盗塁 打率.353
1番はこの人しかいない。7年連続首位打者で、史上初のシーズン200安打。走塁のレベルもトップクラス。ずば抜けた守備範囲と強肩も魅力である。言わずもがなMLBでも大活躍したし、平成以降での最強打者と言っても良い。
2番 鈴木大地(三塁手2012-)
1061試合3649打数999安打
54本塁打384打点30盗塁 打率.274
ロッテで8シーズンプレーしたのち、今季から楽天に移籍した。遊撃手での出場が多かったが、内野ならどこでも守れる。シュアな打撃に加えバントも得意。まさに使い勝手の良い選手だ。
3番 鈴木尚典(左翼手1991-2008)
1517試合4798打数1456安打
146本塁打700打点62盗塁 打率.303
イチローとほぼ同時期に横浜で2年連続首位打者を獲得し、打率3割を5回マークした。固め打ちが多く、勝負強い、格好の3番打者だった。
4番 鈴木誠也(右翼手2013-)
652試合2111打数670安打
119本塁打399打点67盗塁 打率.317
今伸び盛りの広島の中軸で、昨年はセ首位打者も獲得した。確実性に加えて長打力もあり、足も速い。強肩で2017年には10補殺も記録。チーム鈴木では不動の4番だろう。