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米名門大教授が語る睡眠とスポーツ。
寝たらシュート成功率は上がる?
text by
田中大貴Daiki Tanaka
photograph byGetty Images
posted2020/03/31 19:00
睡眠の質はアスリートのパフォーマンスに大きな影響を与える。
良い睡眠の鍵は「最初の90分」。
――なるほど……そうなると、ハードスケジュールな選手ほど睡眠不足の解消は難しそうですね。
とはいえ毎日14時間もベッドに入ることは現実的ではないので、そういう人には「最初の90分」を大事にするように言っています。簡単に言ってしまえば、睡眠の質は眠りについてから最初の90分で決まりますから。
プロ野球選手は「とっとと寝なさい」
――スポーツ界ではアメリカの方が日本よりも睡眠への意識は高いですか。
デメント教授の実験の影響もあり、理解はアメリカやカナダの方が進んでいますね。ヤンキースのキャンプでは、球団が選手向けに「睡眠をしっかり取りましょう」という教材ビデオを作成して見せていました。日本のスポーツ界では、特にコーチ陣の関心が高まってきていると感じます。日本人は睡眠において、どの統計を見ても世界一水準が低いので、スポーツに限らずビジネスマンも、もっと睡眠を大切にしてほしいですね。
――ところで、西野先生は大阪出身の阪神ファンだそうですが、もしも先生が阪神の監督になったら勝つためにどんな指導をしますか。
ナイターが終わったあと、飲み歩かないように徹底しますね(笑)。お酒はビール程度にして自宅で適量飲んで、とっとと寝なさいと。プロ野球は夜の試合がほとんどですし、ナイター照明に使われているLEDのブルーライトには覚醒効果もあるので、 プロ野球選手はより、睡眠、日内リズムの自己管理が重要だと思います。