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南ア天才騎手&ガロアクリークに
ダブる、若きデムーロとあの名馬。
posted2020/03/27 07:30
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph by
Satoshi Hiramatsu
3月22日、中山競馬場で行われたスプリングS(GII、3歳、芝1800メートル)をガロアクリーク(牡3歳、美浦・上原博之厩舎)が優勝した。
3着馬までに皐月賞(GI)の優先出走権が与えられるトライアルレース。今年は珍しく10頭の少頭数での競馬となった。
人気馬が今ひとつのスタートの中で。
1番人気に推されたのはヴェルトライゼンデ(牡3歳、栗東・池江泰寿厩舎)。デビューから2連勝後、前走のホープフルS(GI)はコントレイルの2着。勝ち馬は完勝といえる内容だったが、ヴェルトライゼンデ自身も3着に2馬身の差をつけていた。
距離は2000メートルから1800メートルに200メートル短縮されたが、同じ中山競馬場でGIからGIIになる上に前走の勝ち馬もいないなら、と単勝は1.7倍。圧倒的な1番人気に支持された。
2番人気はサクセッション(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎)。こちらもデビューから2連勝。その後、デイリー杯2歳S(GII)こそ6着に敗れたが、前走のジュニアCは1番人気に応え快勝。4戦3勝でここに駒を進めてきた。
3番人気がファルコニア(牡3歳、栗東・角居勝彦厩舎)。こちらはデビューから2戦2着惜敗を続けたが、その後、未勝利戦と自己条件を連勝。勢いに乗ってここにエントリーしてきた。
無観客のスタンド前でスタートを切ると、ファルコニアとヴェルトライゼンデのスタートが今ひとつ。前者は最後方から、後者も中団のやや後方からという位置取りになった。
ハナを切ったのは5番人気のアオイクレアトール(牡3歳、美浦・古賀慎明厩舎)で2、3番手がシルバーエース(牡3歳、栗東・橋口慎介厩舎)とエン(牡3歳、公営・河津裕昭厩舎)。比較的人気のない3頭が馬群を引っ張る形になった。