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ファン不在でも「四位さん!」。
名騎手最後の日の、幸せな光景。

posted2020/03/28 08:30

 
ファン不在でも「四位さん!」。名騎手最後の日の、幸せな光景。<Number Web> photograph by AFLO

四位は'07年ウオッカ、'08年ディープスカイでのダービー連覇などGI 15勝。偉大な足跡を残してステッキを置いた。

text by

片山良三

片山良三Ryozo Katayama

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AFLO

 2月27日、JRAが無観客での開催をやむなしと決断した。その無観客開催初日の2月29日に四位洋文騎手の引退式が阪神競馬場で行われた。当日、阪神競馬で騎乗したジョッキーはほぼ全員が最終レース後まで残り、お揃いのキャップとTシャツでまとめて、ダービー2勝の名騎手を恒例の胴上げで送り出した。

 特筆しておきたいのは、「たとえその日騎乗馬がいなくても四位を送りに阪神に行く」と宣言し、言行を一致させた横山典弘の男気。結果として6鞍の騎乗依頼が集まり、最終レースまで四位との共演を堪能した。「本物のジョッキーが、また一人ステッキを置いてしまうのは残念」とのスピーチは、四位の胸にも響いたことだろう。

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四位洋文

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