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遠藤航は監督の狙いを遂行する。
昇格に必須の「静かなリーダー」。 

text by

中野吉之伴

中野吉之伴Kichinosuke Nakano

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photograph byGetty Images

posted2020/03/25 07:00

遠藤航は監督の狙いを遂行する。昇格に必須の「静かなリーダー」。<Number Web> photograph by Getty Images

チームプレーヤーとして遠藤航は日本屈指の能力を持つ。それはシュツットガルトにとって1部復帰への重要なパーツとなっている。

多くは語らずも必要なことは。

 52分にゴメスが先制したところまでは、シュツットガルトの狙い通りだった。しかし、ビーレフェルトも首位の意地を見せて76分に同点に追いつく。結局、試合は引き分けで終わった。もちろん勝ちたかったが、引き分けたことですべてが決まったわけではない。

「6ポイント差はまだまだひっくり返せないポイントではないと思います。大事なことは2位にいて、勝ち点を積み上げていくこと。監督も話しましたけど、これからハンブルク(ハンブルガーSV)と直接対決があるので、2位にいる僕らはアウェー2つで勝ち点6をしっかり積み上げて、ハンブルクに挑むことが一番大事」

 完全に中心選手となった遠藤には、自分のプレーに止まらず、チーム全体をどのように動かし、勝利に導くのかが求められている。責任感を持って取り組んでいる。だからといって、その両肩に重荷を負うつもりもない。

「僕としてはそれほどやることは変わらないというか、まずは後ろのリスクマネジメントのところで切り替えるとか、セカンドボールを拾うとか。後は攻撃でボールを受けて、しっかりと前につけるところ。それは自分の良さとして出していけていると思うので、続けていくだけ。より精度を高めていくだけだと思います」

 ミスリンタートは、遠藤のことを「静かなリーダー」と称していた。多くは語らない。だが、必要なことはぴしゃりと伝える。大事なところで踏ん張れる選手。大事なところで勇敢な選択ができる選手。その妥協なき姿勢がチームを支えていく。

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