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鹿島の新スタイルは間に合うか。
異例の公開練習試合で4失点敗北。
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byAFLO
posted2020/03/24 11:30
プレシーズンマッチから出場している期待のルーキー、荒木遼太郎。スタイル「変更」ではないだけに適応ははやいか。
開幕戦から3人代わったスタメン。
11時キックオフで行われた45分2本。
鹿島のスタメンは2月23日の広島戦から3人の選手が代わった。負傷したレオ・シルバにかわり、小泉慶がボランチに入り、三竿健斗とコンビを組んだ。同じく負傷中の土居聖真にかわり、東福岡高校から加入したばかりの荒木遼太郎。
エヴェラウドとファン・アラーノがFWに並んだが、アラーノはトップ下にポジションをとる時間が多い。CBは犬飼智也と町田浩樹のふたり。サイドバックは右に広瀬陸斗、左は永戸勝也、GKはクォンスンテだ。
「前半は前からのプレスもあり、コンパクトに戦えて、監督の意図するサッカーができていたと思う」と町田の言葉通り、堅く守れていた。しかし、札幌のDF陣を脅かすことはなく、0-0で前半を終える。相変わらずパスミスも少なくなく、パスを繋いで攻撃のリズムを上げるところにまでいたらなかった。
相手を見て対応しはじめたルーキー荒木。
後半立ち上がり、右MFだった荒木の逆サイドにまでポジションを変えながら、動き始めた。
「相手を見ながら、そこに対応してプレーできたと思う。相手の裏をつくことを意識していた」と、ルーキーは試合出場を重ねることで手ごたえを得ているようだ。
そして、後半4分。左サイドからのパスを受けた三竿がワンタッチで前線へはたく。ボールを受けたアラーノがドリブルで相手をかわして、右足でゴールへ蹴り込み鹿島が先制する。
同18分。札幌の白井康介のクロスボールから、鈴木武蔵がヘディングシュートで同点弾。
同20分。今度はCKを町田がヘッドで決めて、鹿島が勝ち越す。
しかし、33分。広瀬がボールを持った鈴木と併走しながらも奪い切れず、ファールで鈴木を倒して与えたFKを鈴木が蹴る。途中出場の鹿島・遠藤康に当たってコースが変わりGKが反応できず、再び札幌が追いついた。