サムライブルーの原材料BACK NUMBER
イニエスタがいる「日常」の大切さ。
Jリーグ、無観客でも見ていたい……。
posted2020/03/24 07:00
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
J.LEAGUE
新型コロナウイルスの影響によって、スポーツの取材に行く機会も減っている。セッティングされたインタビュー以外、あちこち顔を出して「ぶらり取材」することもない。
自宅で作業する時間がやたらと長くなった。電話でのインタビューに切り替えたり、作業と言っても、本棚にしまってあった本を読んだり、過去のスポーツ動画をもう一度見たり、などなど含めて。
原稿を書く、または本や資料を読む際は、シーンと静かな環境で作業するほうが個人的には、はかどる。
とはいえ学校が休みになっているため、家で有り余る元気を発散する子供たちの騒ぎ声とも戦わなければならない。「静かにして!」とお願いしたところで3分と持たない。ウーン、困ったと窮余の策として実行に移したのが「BGM作戦」。
小さな音量で音楽を流してみると、子供たちの声もそんなに気にならなくなった。
シャッフルもあれば、1曲だけのリピートもある。
シャビでもなく、メッシでもない。
作業を進めてくれるマイフェイバリットソングが、森山直太朗の『そしてイニエスタ』である。
Number997号の「響け!音楽とスポーツ」特集の企画で森山さんにこの曲について聞いたという背景もあるのだが。
そしてイニエスタ シャビでもなくて
そしてイニエスタ メッシでもない
そしてイニエスタ 白い小さいマタドール
『そしてイニエスタ』(作詞・作曲:森山直太朗&御徒町凧)
2011年の東日本大震災がきっかけになって生まれている。