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首里城再建の大会は流れたけど……。
上原彩子ら沖縄女子プロの心意気!
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byShizuka Minami
posted2020/03/17 11:30
首里城再建のチャリティ大会を企画した上原彩子。スポーツ選手の慈善活動の本場アメリカでプレーしてきた経験も役に立ったかと。
新しい工夫を凝らしたチャリティ大会として。
コンペの形式は「通常の試合のプロアマ戦とは異なる形式」と上原が教えてくれた。
「(18ホール)ラウンドするとなると、1人のプロとしか回れなくなるので、それよりも参加者が選手みんなと会って、記念写真を撮ったり、イベントをする方が楽しいかなと思いました」
各選手は持ち場のホールに待機して、あるホールではお客さんとドラコン勝負をしたり、別のホールではニアピン勝負をするというもの。
「最後まで選手が増える可能性があったので、最終的な選手の人数によって、イベントが出来るホール数も変わったと思います」
お客さんにプレゼントするチャリティの品も、各選手が自身のスポンサーや知り合いのアスリートにお願いして地道に集めた。
男子ゴルファーの松山英樹、福岡ソフトバンクホークスの東浜巨、ラグビーの田村優、FC琉球の小野伸二など、ゴルフ界のみならず、色んな競技の錚々たるアスリート達が協力して、様々な品を提供してくれた。
上原自らがメディアに呼びかけて宣伝を。
運営を進めていく中で「ヤバイ、ヤバイ、どうしよう」と上原が焦っていたことがある。
参加者の人数である。1月下旬の人数を締め切る2週間前になっても30名ほどしか集まっていなかった。定員104名には程遠い。そこで、上原は、知り合いの新聞社の記者やテレビ局のディレクターらに「宣伝していただけないか」と自らお願いした。
上原の努力の甲斐あって、同イベントの情報は様々なメディアに掲載された。その影響があったのか、沖縄県内外から約250名の申し込みがあった。
3月9日(月)の開催に向けて、着々と準備を進めていたが、世界を揺るがすアクシデントが発生する。
新型コロナウイルスの感染の拡大である。