熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
カーニバルを断り、インフル謝罪。
本田圭佑のプロ意識にブラジル驚嘆。
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byAFP/AFLO
posted2020/03/14 11:50
現地時間15日に行われる試合でのデビューが期待される本田圭佑。ボタフォゴファンをさらに熱狂させられるか。
デビュー予定試合はチケット4万枚。
この頃、本田は自身のツイッターに「本田圭佑の挑戦inブラジル」と題した約4分間の動画を掲載した。
「僕が33歳で、世間からは引退間近の選手で、五輪にも出場できないと思われている。その状況で、まだ諦めていないことを見せる」とボタフォゴ入りの理由を説明。「このリスクを背負って、レギュラーで出て活躍したら、その対価は大きいですよね」と不敵な笑いを浮かべた。
3日、選手登録が完了し、4日以降の試合への出場が可能となった。
ボタフォゴの次戦は7日のリオ州選手権後期第2節の宿敵フラメンゴ戦だったが、これはアウェーゲーム。
クラブは、7日の試合を見送り、10日のコパ・ド・ブラジル3回戦第1レグのパラナ戦で本田を大々的にデビューさせることを選んだ。ファンに「本田圭佑のデビュー戦を見逃すな!」と呼びかけ、4万枚のチケットを用意した。
女性ファンから「カワイイ」の声も。
そして5日、クラブの公式TVが本田へのインタビューを含む約4分間の映像を公開。本田は、「サポーターに望まれたのでここにいる」、「いい練習ができている。早く公式戦でプレーしたい。デビューが待ちきれない」などと英語で語った。
これに対し、ボタフォゴファンからは「とても謙虚で、しっかり努力する素晴らしい男だ」、「プレーする前から好きになった」、「デビューが待ち遠しい」といった賞賛と期待が入り混じった反応があり、女性ファンからは「カワイイ」、「愛してる」という声もあった。
10日の試合のチケット販売は好調だったが、試合を目前にしてアクシデントが起きた。
9日午後、ボタフォゴのチームドクターが記者会見を開き、「本田が10日のパラナ戦でのデビューを回避する」と発表されたのだ。