熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
カーニバルを断り、インフル謝罪。
本田圭佑のプロ意識にブラジル驚嘆。
posted2020/03/14 11:50
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
AFP/AFLO
「コロナの影響で忘れられがちやけど、東日本大震災から9年。残された家族の皆さんに少しでも勇気や希望を届けられるようブラジルで頑張ります」
被災地を訪問して人々を激励し、基金を立ち上げて石巻にフットサルコートを寄贈するなどの活動を継続して行ない、毎年どこにいても3月11日にメッセージを発信してきた本田圭佑(ボタフォゴ)が、今年も自身のツイッターでこう伝えた。
その本田が、15日(日本時間では16日)、本拠地ニウトン・サントス・スタジアムで行なわれるリオ州選手権後期第3節のバングー戦でいよいよデビューする。
本当は2月末~3月初めのデビューが。
当初、本人とクラブは2月末か3月初めのデビューを想定していた。
2月7日、リオデジャネイロ国際空港に到着して数千人のサポーターから熱烈な歓迎を受け、翌日、本拠地ニウトン・サントス・スタジアムで1万数千人のファンを前にしての入団セレモニーに臨んだ。この日の記者会見で、本田は「2、3週間で試合に出たい」と語っていた。
9日、本田はクラブでフィジカルテストを受け、ジムとサブグラウンドで初練習を行なった。
その夜、ボタフォゴはリオ州選手権前期最終節で強豪フルミネンセと対戦。本田はスタンドで観戦した。
ボタフォゴは0-3で完敗し、アルベルト・バレンチン監督が解任された。本田にとっては、ほとんど接触しないうちに監督がいなくなったのだ。さぞかし驚いたことだろう。