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プロ野球キャンプ=ブドウ狩り?
地図会社のファン目線コンテンツ。
posted2020/02/15 08:00
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
Sports Graphic Number
2653万6962人。
2019シーズン、プロ野球12球団の公式戦、858試合に訪れた総観客数だ。
1試合平均にすると3万929人というのだから、改めて凄い数字である。
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昭和から20世紀末、プロ野球を観るという行動は多くの人にとって「基本テレビで見るもの。年1、2回スタジアムで見られたらいいな」ぐらいの感じだったように思う。しかし2004年の球界再編騒動以降、各球団の経営努力によって球場へと訪れるファンが年々増えているなあ……とスポーツニュースを見て実感するばかりである。
その「現地で見たい!」というファンのニーズは、2月の風物詩とも言えるキャンプでも高まっているようだ。
スポーツ報知を見てみると、キャンプの1日ごとに12球団それぞれの観客数が小さく掲載されている。2020年2月1日、つまり今季のキャンプイン初日の数字を見てみると、以下の通りだった。
巨人 2万3000人
ソフトバンク 2万人
オリックス 7700人
広島 4000人
中日 3000人
阪神・西武 2500人
日本ハム・ロッテ 2000人
ヤクルト 1500人
DeNA 1200人
楽天 710人
ロッテ石垣島キャンプに2000人!
巨人やソフトバンクの2万人という数字は言わずもがなだが、「練習」を見るためだけにこれだけの人が集まるのだから驚きである。無料で見られるのは大きな要因とはいえ、2000人台でも「ちょっと少ないのかな?」と思わせるほどなのだ。そもそもロッテのキャンプ地は石垣島なのだから、十分に大賑わいか。
野球場だけでなく、キャンプも見に行ってみたい――熱心な野球ファンの人に会うと、けっこうそんな話を聞くし、知り合いのライターも2週間近くかけてキャンプ地をめぐるというのだから、本当に魅力的なんだろう。
キャンプが楽しすぎて、1つのコンテンツを作っちゃった人がいるらしい。そんな噂が耳に入ったので、話を聞いてみることにした。