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53歳のカズがJ1に戻ってくる――。
各クラブの「チーム最年長」は誰?
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byGetty Images
posted2020/02/16 09:00
今年2月で53歳を迎えるカズ。2001年生まれのFW斉藤光毅(中央)らとJ1の舞台で輝きを放てるか。
衰え知らずのジェイ、健在のイニエスタ。
続いては、6~10位。
阿部勇樹(浦和)
39歳/1981年9月6日
梁勇基(鳥栖)
38歳/1982年1月7日
ジェイ(札幌)
38歳/1982年5月7日
林卓人(広島)
38歳/1982年8月9日
イニエスタ(神戸)
36歳/1984年5月11日
イングランド代表経験のあるジェイが日本に来たのは2015年のことで、今年で6年目。負傷による離脱期間があったのにここ2年連続で9得点で、なおかつミハイロ・ペトロヴィッチ監督のもとでチャナティップや鈴木武蔵ら味方を生かすプレーも見せてくれる。昨季1位に輝いた空中戦勝率(71.7%)も、一気に衰えることはないはず。
イニエスタは那須大亮(1981年10月10日)、ダビド・ビジャ(1981年12月3日)の引退によってチーム最年長となった。白髪が目立つようになったとはいえ、前述したW中村と遠藤の年齢を踏まえれば、まだまだできる……なんて表現はゼロックススーパーカップの先制アシストを目の当たりにしたら、あまりにうかつだと感じた次第。
最後は、11~18位まで。
石原直樹(湘南)
36歳/1984年8月14日
大谷秀和(柏)
36歳/1984年11月6日
千葉和彦(名古屋)
35歳/1985年6月21日
兵藤慎剛(仙台)
35歳/1985年7月29日
丹羽大輝(FC東京)
34歳/1986年1月16日
中林洋次(横浜FM)
34歳/1986年4月28日
都倉賢(C大阪)
34歳/1986年6月16日
三平和司(大分)
32歳/1988年1月13日
「チーム最年長」の最年少は三平。
石原と大谷はアテネ世代だが、いわゆる北京五輪世代も「チーム最年長」になる時期に差し掛かったのだな……と感じる。なお昨季のJ1リーグ王者であるマリノスの陣容を見ると、フィールドプレーヤーはすべて1990年代~2000年代生まれ(ティーラトンと水沼宏太、大津祐樹は1990年の早生まれ)である。
「J1チーム内最年長の最年少」となったのは、三平。Jリーグ好きの中では試合後のフラッシュインタビューでのパフォーマンスでお馴染みだが、J3も経験した大分で酸いも甘いも知る貴重な人物だ。なお大分には同学年に同じ早生まれの松本怜、1学年下に小林裕紀、高山薫がいる。
あと数年もすれば、1990年代生まれがチーム最年長になる日も来るのかもしれない。時代は気づいたら、こんな感じで進んでいくものなのだろう。
なお、彼らをポジション別の内訳にしてみると、GK4人、センターバック2人、MF8人、FW4人。曽ヶ端や西部、林はイメージできたが意外とGKが少なく感じる。そして、サイドバックがいない。やはり体力自慢のポジションで、なかなか厳しい面があるのだろう。
もちろん「チーム最年長」という縛りを外せば、ウイングバックやサイドバックにも名の通ったベテランは多い。今季33歳となる太田宏介(名古屋/1987年7月23日)と西大伍(神戸/1987年8月28日)、32歳となる宇賀神友弥(浦和/1988年3月23日)や内田篤人(鹿島/1988年3月27日)らには、味のあるプレーを見せてもらいたいものだ。