武蔵丸の辛口御免 Oh!相撲BACK NUMBER
今年は誰でも優勝のチャンス?
平幕力士が活躍した激動の初場所。
text by
武蔵川光偉Musashigawa Mitsuhide
photograph byKyodo News
posted2020/01/28 18:00
近畿大学相撲部出身の徳勝龍。「花のロクイチ組」のひとりで、同期は稀勢の里、豪栄道、勢らがいた。
「みんな揃って前頭から頑張ればいい(笑)」
みんな場所前の稽古だけガンガンやって、本場所が始まると四股を践む程度らしいけれど、せっかく場所前に調子がよくても、2週間も何もしないと、だんだんと体のキレが悪くなっていくんだ。
だから、僕らの時代は場所中でも申し合い稽古をガンガンやっていた。
後半戦になって疲れてきたら、それほど番数は取らずに幕下相手にと、調整しながらもやっていたんだよ。
さて、両横綱が休場し、上位陣も振るわなかった今場所。もう横綱・大関はいらないくらいじゃないか? みんな揃って前頭から頑張ればいい(笑)。
上位陣の代わりに平幕のお相撲さんたちが頑張って盛り上げてくれ、最後まで誰が優勝するかわからずに、本当に面白い場所だったと思う。こういう場所が、今後は毎場所続くといいね。
今年は誰にでも優勝のチャンスがあるよ!
(構成・佐藤祥子)