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福岡堅樹が選んだ15人制との別れ。
「残された時間」を五輪のために。
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph byAFLO
posted2020/01/20 18:00
福岡堅樹は15人制ラグビーで約束されたスーパースターの地位を手放し、五輪へ挑む。その潔さはどこからくるのだろうか。
「残された時間を最高のものに」
既存のメンバーへの刺激にもなる。岩渕HCは「7人制の選手たちには、途中から入ってきた選手に抜かれるようではダメだよね、と話しています。いい形で相乗効果が生まれて、競技力が高まっていけば」と話すが、12人の代表入りを巡るサバイバルは熾烈になっていくだろう。
東京五輪がいよいよ近づいてくれば、ラグビー以外の競技にもスポットライトが当てられていくだろう。五輪でメダルを獲得した競技と選手は、大きな注目を集める。
そこで、セブンズが表彰台に立つことができたら──。
昨秋のW杯からTLへ持ち込まれた盛り上がりが、さらに持続していく。日本ラグビー界にとって東京五輪のセブンズは、ラグビーのメジャー化に欠かせない新たなエンジンなのだ。
「自分にできる最高の結果を出せるように、目の前のひとつひとつのことに集中して、残された時間を最高のものにしたい」と語る福岡は、1月24日開始の国内合宿からセブンズへのチャレンジに踏み出す。