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日本の走幅跳の常識を変える男。
橋岡優輝「五輪メダルに手が届く」 

text by

石井宏美

石井宏美Hiromi Ishii

PROFILE

photograph byKanekoyama

posted2020/01/23 07:00

日本の走幅跳の常識を変える男。橋岡優輝「五輪メダルに手が届く」<Number Web> photograph by Kanekoyama

大概のことを寝たら忘れるメンタル。

 そのメンタルの強さの根源はどこにあるのか。

「練習がしっかりできていないと不安が芽生えてしまいますが、“跳べるぞ”と確信を持つための練習がしっかりとできていて、それが自分の1つの軸になっているというか。もともと性格的に面倒くさがりで、“大丈夫かな、跳べるかな?”って考えるのも面倒なんで(笑)。考える前に試合で思い切りやって、楽しんで。もしダメでもその経験は絶対に次につながる、という切り替えがうまくできているのかな。切り替えは早いほうですね。落ち込むようなことがあっても、その日だけで大概のことは寝たら忘れます。次の日はケロッとしてますよ(笑)」

 何が起きても動じない強さと信念、そして昔から変わらない「本当に陸上競技が好きで、心から楽しんでいる」姿勢。21歳のジャンパーは、尽きることのない向上心でさらなる進化を遂げる。

橋岡優輝Yuki Hashioka

1999年1月23日、茨城県生まれ。中学時代から陸上を始め、高校1年で走幅跳を専門に。2017年、日大へ進学。同年から日本選手権を3連覇。2019年4月のアジア選手権で優勝した。父母ともに元陸上選手のサラブレッドで、いとこはサッカー・浦和レッズの橋岡大樹。183cm、76kg。

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