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神戸優勝の要因はむしろ日本人選手?
飯倉、那須が語る緩さからの脱却。
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byJFA/AFLO
posted2020/01/06 20:00
神戸の大補強戦略の中でも重要な役割を果たしたGK飯倉大樹。守備の要であると同時に、ビルドアップのスターターでもある。
ACLでは外国人選手の枠も変わる。
神戸が次に目指すのは、ACL優勝だ。
しかし、ACLの外国人選手登録枠は3人とアジア枠1人しかない。この天皇杯決勝で4人の外国人選手を先発させた神戸だが、ACLでは違うメンバーを組まなければならない。登録も開幕前に行う形で、試合毎の変更ができないのも難しい判断になるだろう(準々決勝前に再度登録機会が設けられている)。
しかも、神戸が入るグループGには、広州恒大(中国)や水原三星(韓国)の強豪クラブがひしめく。2月8日のゼロックス杯に続き、12日にはホームでのACL初戦対ジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)が控える。
欧州CLと同様の試合数だが、毎月Aマッチデーでリーグ戦が休みになる欧州CLと違い、ACLの場合は、休みなくリーグ戦が行われる中で戦わなければならない。非常に過密な日程を乗り越えるためにも、勝利がエネルギーになるはずだ。
スペインや日本の代表など、神戸には経験豊富な選手が揃う。その経験がチームにいかに浸透していくのか。天皇杯優勝という自信をチーム力に反映するための重要な2020年シーズンになっていくだろう。