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バド女子ダブルスの勢力図に変化?
韓国勢の躍進、東京五輪争いの行方。
text by
石井宏美Hiromi Ishii
photograph byItaru Chiba
posted2019/12/10 18:00
世界選手権決勝で戦ったフクヒロ(左)とナガマツ。リオ五輪メダリストのタカマツとの代表争いに目が離せない。
藤井瑞希が警戒する韓国ペア。
藤井が特に警戒するのは、現在世界ランク6位のペア、キム・ソヨン/コン・ヒヨンだ。ヨネックス・ジャパンオープン、韓国オープンで優勝し、フランスオープンでも準優勝している。
「キム・ソヨンは当初、A代表ではなくB代表のトップでいろいろな若手と組んで試合に出場していました。なかでも現在ペアを組むコン・ヒヨンとすごくリズムがあって、去年ぐらいから成績を出し始めたのですが、日本のペアに対しても勝率がいいんです。ここ一番でガムシャラに頑張ってきますし、勢いがあるペアなので、一旦乗せてしまうと怖い存在。要注意ですね」(藤井)
直近のワールドツアー4試合の準決勝で韓国ペアに敗れ、ベスト4止まりの永原/松本も、初優勝した全日本総合選手権後、「(韓国ペアは)アタック力もありますし、メンタル面も強い。我慢強さも相当なもの。そこは自分たちも韓国勢に負けないくらいのパワーは持っていると思うので、あとは細かいところでミスをしないように。最初から最後まで集中して、気持ちを切らさずに戦い抜けるのがポイント」(松本)、「相手はもちろん研究してくると思いますが、それは自分たちにも出来ること。研究されているから負けるというより、自分たちがそれに対応できていなかったり、もっと韓国ペアを研究する必要があると思っています」(永原)と韓国ペア対策の必要性は痛感していた。
<世界選手権以降の主な戦績>
8/19~25
世界選手権
優勝
永原/松本(日本)
2位
福島/廣田(日本)
9/17~22
中国オープン(SUPER1000)
優勝
チェン・チンチェン/ジャ・イーファン(中国)
2位
高橋/松友(日本)
9/24~29
韓国オープン(SUPER500)
優勝
キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国)
2位
イ・ソヒ/シン・ソンチャン(韓国)
10/15~20
デンマークオープン(SUPER750)
優勝
ペク・ハナ/チョン・ギョンウン(韓国)
2位
チェン・チンチェン/ジャ・イーファン(中国)
10/22~27
フランスオープン(SUPER750)
優勝
イ・ソヒ/シン・ソンチャン(韓国)
2位
キム・ソヨン/コン・ヒヨン(韓国)
11/5~10
福州中国オープン(SUPER750)
優勝
福島/廣田(日本)
2位
イ・ソヒ/シン・ソンチャン(韓国)
11/12~17
香港オープン(SUPER500)
優勝
チェン・チンチェン/ジャ・イーファン(中国)
2位
チャン・イェナ/キム・ヘリン(韓国)