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E-1選手権&U-22代表発表。初選出の
マリノス仲川輝人にブレイクの気配。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byHiroki Watanabe/Getty Images
posted2019/12/05 18:00
要所で点を決め、マリノスの首位浮上に大きく貢献した仲川。初選出の日本代表でも活躍が期待される。
U-23アジア選手権を見据えている。
森保監督が東京五輪世代に重心を置くのは、来月に控えるAFC U-23選手権を見据えているからでしょう。
この大会は東京五輪予選を兼ねるため、ガチンコ度合いが高い。五輪開催国の日本は出場が決まっているものの、強化を考えてベストメンバーをそろえる意向だと聞いています。
堂安律、久保建英ら海外組の招集は極めて限定的だと思われるだけに、E-1とジャマイカ戦で良かった選手を選抜していくことになるはずです。
ならば「E-1もジャマイカ戦も同じメンバーを呼んだほうが、コンビネーションを高められるじゃないか!」と思うかたもいるでしょう。
連続2週間以上のオフが義務づけられる。
実は、ここにも今回の招集の難しさがあるのです。E-1とジャマイカ戦は1人もかぶっていません。それはシーズン後のオフが関係していることにも要因があります。
Jリーグの国内の選手はシーズン後、連続した2週間以上のオフが義務づけられています。
E-1組は大会後にオフに入り、ジャマイカ戦組は最終節後にオフに入ることになります。ただE-1選手権に参加する相馬勇紀、上田綺世の鹿島アントラーズ勢は天皇杯が控えているため、U-23アジア選手権のメンバーに選出されれば、U-23アジア選手権後にオフに入る設定になるのではないでしょうか。
今回、東京五輪世代を分けたというよりは、分離せざるを得なかったという事情があるのです。
各クラブの事情を踏まえた編成になっており、先月のU-22コロンビア戦で先発したメンバーに限って見てみてもどちらかの大会(試合)に偏ってはいません。
大迫敬介、田中駿汰、上田はE-1、中山雄太、岩田智輝、菅大輝はジャマイカ戦に振り分けられています。A代表のE-1に東京五輪世代の主力候補を集めたというわけでもありません。