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インテルで輝くアルゼンチンの新星、
マルティネスにメガクラブも大注目。

posted2019/12/01 10:00

 
インテルで輝くアルゼンチンの新星、マルティネスにメガクラブも大注目。<Number Web> photograph by Uniphoto Press

CLグループリーグ最終節でインテルは決勝トーナメント進出がかかっている。マルティネスはその大一番で結果を残せるか。

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神尾光臣

神尾光臣Mitsuomi Kamio

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 セリエA第13節、トリノ対インテルの前半12分。トリノGKサルバトーレ・シリグが大きく蹴り出してきたボールに対して、マティアス・ベシーノが競り勝ってヘディングで前方へ流す。その直後、トリノの最終ラインをすり抜けてボールに食らいついたインテルのFWがいた。ラウタロ・マルティネスだ。

 トリノのDF2人も負けずにカバーに入ろうとする。しかし、いち早く縦へとスタートを切ったマルティネスのスピードには敵わない。DF2人を振り切って縦へのボールに食らいつき、そのままシュート。トリノゴールを陥れる先制点となった。

 縦へ走ってボールに反応するや、一瞬でシュートコースを把握し枠へ流し込む卓越した得点感覚。これがリーグ6得点目。2トップを組むロメル・ルカク(10得点)に次いで、現在チーム2番目のスコアラーとなっている。

 加えて、自身初挑戦のチャンピオンズリーグでは5試合5得点。しかも、奪った相手がバルセロナとドルトムントが含まれている。シーズン合計は11得点となり、CLでは1得点のルカクと並んでいる。

現在最高のストライカー、との声も。

 ルカクに加えアレクシス・サンチェス(現在故障離脱中)も獲得したインテルのなかで、現在エースとしての存在感を示しているのは、この22歳だ。

 大舞台における勝負強さはパートナーを凌駕するとの評価もあり、イタリアのジャーナリストの間では「現在最高のストライカーは彼ではないのか」という声が広がっている。

 マルティネスは、現在セリエAで最も価値を上昇させている選手の1人である。

 1997年8月、バイア・ブランカの生まれ。父親のマリオ・マルティネスはアルゼンチンのナシオナルBでプレーしていたサイドバックだった。父と同じクラブでサッカーを始め、並行してバスケットボールもしていた。

 バイア・ブランカは、長年NBAサンアントニオ・スパーズで活躍したアルゼンチン代表マヌ・ジノビリの出身地で、アルゼンチンではバスケットどころとして知られている。

 バスケットで得た経験は、のちにサッカーで大いに生かされることとなった。

【次ページ】 サイドバック、MF、ウイングに。

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ラウタロ・マルティネス
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