欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
インテルで輝くアルゼンチンの新星、
マルティネスにメガクラブも大注目。
text by
神尾光臣Mitsuomi Kamio
photograph byUniphoto Press
posted2019/12/01 10:00
CLグループリーグ最終節でインテルは決勝トーナメント進出がかかっている。マルティネスはその大一番で結果を残せるか。
年俸は“たったの150万ユーロ”。
9月こそカリアリ戦での1ゴールにとどまったものの、10月2日のCLバルセロナ戦で開始早々にゴールを奪ってからは波に乗った。
前線のスペースにダッシュしてDFを振り切るスピード、相手を背負いながらも崩れないボディバランスの良さ、そして精度が高く選択に迷いのないシュート。大型ながら左右に動いて、DFを引きつけるルカクとも互いを活かし合っている。
インテルの前線が脅威となっているのは、マルティネスがいてこそ。「ロメルと並び急激な成長を遂げている。ここ7、8年間インテルのFWであり続けていくことになるだろう」とコンテ監督は期待を掛ける。
一方で、バルセロナやマンチェスター・ユナイテッドといったクラブから獲得に興味を示されているというニュースも、ちらほらと出ている。しかし「インテルは強いクラブで、重要な選手を売っては来なかった。今後もこの路線を継続していきたい」とジュセッペ・マロッタCEOは語っている。
契約解除金は現在1億1100万ユーロとなっているが、年俸は現在の活躍から考えると“たったの150万ユーロ”。近々現状の契約が見直されると言われているが、インテルは他のメガクラブの引き抜きに耐えうる条件を提示できるだろうか。