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浦和がACLで痛感した変化の必要性。
微調整で済む段階は過ぎ去った。

posted2019/11/26 19:00

 
浦和がACLで痛感した変化の必要性。微調整で済む段階は過ぎ去った。<Number Web> photograph by Getty Images

ACL準優勝はもちろん誇るべきことだ。しかし同時に、浦和は変化の必要性を痛感したことだろう。

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轡田哲朗

轡田哲朗Tetsuro Kutsuwada

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「今、できるだけのことはできたかなと思います」

 浦和レッズの槙野智章は、24日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第2戦、アルヒラル(サウジアラビア)とのゲームに0-2で敗れ、2戦トータル0-3で優勝に届かなかった試合の後にこう話した。

 敵地での初戦は0-1だったが、かなりの時間でボールを制圧された。何とか逆転が現実的なスコアに留めてホームに戻ったが、戦況を一変するには至らなかった。

 それだけ、チームの力に差があることは明らかなゲームだった。槙野は試合終了直後にはピッチに倒れ込んで、歩み寄った柏木陽介から伸ばされた手をつかんで、ようやく立ち上がった。

 その後、相手が歓喜を爆発させる表彰式をピッチ横で眺めざるを得なかったことに「すごく悔しいですよ」と前置きしたうえで、こんな言葉を残したのが印象的だった。

「僕たちも出し切りました。もう少し自分たちにチャンスがあるとか、五分五分とか僅差の試合だったら、もっと悔しかったと思いますけど、個人的にはある程度整理がついた中での表彰式でした」

「個は向こうが上」「コテンパン」

 第2戦、浦和は少なくとも勝利しなければいけなかった。つまり無得点ではチャンスがない試合だったが、90分間でシュートは4本だった。一方のアルヒラルは13本。

 どちらも、可能性が限りなく小さい距離からでもシュートを打って、結果としてシュート本数が多くなるようなチームではない。その差は、現実的にゴールの可能性を感じさせる攻撃の数の差だと捉えられる。ホームで追いかける立場のチームが残したデータとしては、「惜しかった」とは感じられなかったというのが正直なところなのだろう。

 興梠慎三はこの決勝を終えると、「攻撃も守備もチームとしてすごくまとまっているという感じがありましたね。皆さんも見ていて分かったと思うけど、個の能力は向こうが上回っていたと思う」と話した。

 槙野もまた「かなり上回られたと思いますね。ACLでこういうことはあまり無かったんですけど、久々にコテンパンにやられてしまった感じです」と、力の差を認めざるを得なかった。

【次ページ】 大槻監督の意味深な表現。

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