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韓国の「マウンドに太極旗」と同じ?
スポーツの応援に旭日旗は必要なのか。
posted2019/11/22 15:00
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Nanae Suzuki
侍ジャパンが10年ぶりの世界一奪回で幕を閉じた「第2回プレミア12」。開幕当初の注目度はイマイチだったが、そうしたムードが一変したのが、宿敵・韓国との試合になったときである。
スーパーラウンド最終戦の16日の試合は、すでに両チームが決勝進出を決めていたにもかかわらず4万4224人の観衆が東京ドームに詰めかけた。決勝戦は4万4960人を動員して、中継したテレビ朝日の瞬間最高視聴率は29.6%、関東地区の平均視聴率も18.8%を記録するなど、スポーツ興行としても合格点の数字を叩き出している。
「やはり日韓戦は盛り上がる」――これまで様々なスポーツで日本と韓国はしのぎを削るライバルとしての戦いを繰り返してきた。特にサッカーでは日韓定期戦の歴史も古く、ワールドカップ予選、アジアカップなど様々な舞台での激突は、選手やファンを含めた“総力戦”の様相を呈してきた。
マウンドに韓国の国旗・太極旗を立てる。
野球の場合はプロを含めた国際大会の歴史が浅く、日本と韓国がお互いを強烈に意識し合うようになったのは、2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)からだろう。ただ、このとき日本と韓国の関係を決定的に悪化させたのが、韓国選手によるマウンドでの“旗立て事件”だった。
米・ロサンゼルス郊外のエンゼルスタジアムで行われた2次リーグの日韓戦には、ロサンゼルス在住の韓国系住民が大挙して応援に駆けつけていた。
「テーハーミング(大韓民国)!」の大合唱が流れる、日本にとっては完全アウェーの舞台。その中で激闘の末に韓国が2対1で日本を下して2次リーグ突破を決めたのだが、事件はその試合後のことだった。歓喜した韓国ナインが、事もあろうにマウンドに韓国の国旗・太極旗を立てるという非常識極まりない行為を行ったのである。