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秋山、筒香、菊池の年俸を予想する。
単年契約で力を示す、という手も?
posted2019/11/22 11:50
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph by
Nanae Suzuki
2019年11月の時点で、秋山翔吾外野手、筒香嘉智外野手、菊池涼介内野手の野手3人が「メジャーリーグ挑戦」を表明している。
実現すれば、今春の日本開幕戦で引退したイチロー以来の「日本人野手」誕生となるが、いくつかの報道を見る限り、メジャー球団が提示する条件次第では古巣に戻る選択もあるそうだ。
代理人の仕事は「より良い条件」を求めることなので、メジャー球団の提示がそれを満たしていなければ、選手=クライアントに「メジャー挑戦」を進言するのは難しい(選手本人が夢や希望を最優先するなら、話は別だが)。
まず大前提として、「レギュラーとして出場する確約」や「マイナーリーグに落ちない確約」などというのは、選手同士が競争する権利を奪うので有り得ない。
過去にメジャーへ移籍した選手の例でも分かるように、どんなに高額の契約が取れても、しっかり結果を残さなければ控え選手になることも、マイナー降格することも充分に起こり得る。
だから、代理人が求める条件とはすなわち、契約金や年俸を含む総額、つまり「金」の話になる。
秋山、筒香、菊池の年俸は?
秋山の2019年の年俸は2億3500万円、筒香は4億円、菊池は2億4000万円と過去の報道にあるので、そのあたりが彼らの「メジャー挑戦」が実現するか否かの境界線になるかも知れない。
フリーエージェント(FA)の秋山は、埼玉西武ライオンズでの9年間で通算打率.301、出塁率.376、長打率.454(OPS.829)、116本塁打、112盗塁という好成績を残している。
年齢(来年32歳)を危惧する声もあるようだが、「典型的なリードオフヒッター」を求める球団にとっては、彼の高い出塁率は何よりも魅力である。