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秋山、筒香、菊池の年俸を予想する。
単年契約で力を示す、という手も?
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byNanae Suzuki
posted2019/11/22 11:50
プレミア12では欠場ながらも、チームを支えた秋山翔吾。次はFAの戦いが待っている。
1億台から6億以上にジャンプアップ。
年俸125万ドル(1億3750万円)は控え外野手の待遇である上に、それを複数年契約で受け入れなければならなかった部分にポスティング制度の難しい部分があるのだが、青木はオープン戦で27試合72打席に立ち、67打数20安打で打率.299、出塁率.338、長打率.463と結果を残して、見事に開幕メジャーを勝ち取り、開幕後もさらに活躍し続けて、右翼のレギュラー・ポジションさえも勝ち取って見せた。
その報奨は大きく、青木はブルワーズとロイヤルズでの雌伏の時を越えた2015年、FAとなってジャイアンツと年俸470万ドル(5億1700万円)、2016年のマリナーズや2017年のアストロズとは年俸550万ドル(6億500万円)でそれぞれ契約し、メジャーに来てからの6年間で稼いだ総額は2065万ドル(22億7150万円)に届いた。
日本人野手の成功例というより、実例=サンプルそのものが少ないので、メジャー球団から好条件が提示されなくても、それほど驚くようなことではないが、メジャー挑戦というスタートラインに立ちさえすれば、あとは活躍次第だ。
スパンのような成功にたどり着けるチャンスや、青木のような「アメリカン・ドリーム」を掴むチャンスは今、3人の日本人選手の目の前にある。夢や希望だけじゃ実現しない「メジャー挑戦」。意を決して動き出した選手たちの思いが報われることを、心から祈っている。