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ナショナルズを世界一へ導いた、
大味野球へのアンチテーゼ。

posted2019/11/22 07:00

 
ナショナルズを世界一へ導いた、大味野球へのアンチテーゼ。<Number Web> photograph by Getty Images

WS2勝でMVPに輝いたストラスバーグ(右)。今季ナ・リーグ最多勝、ポストシーズン5勝0敗と圧倒的だった。

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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Getty Images

 ワシントン・ナショナルズが、1969年、前身のモントリオール・エクスポズとして創設以来、51年目にして初めてワールドシリーズ(WS)を制した。2017年世界一で、今季メジャー最多となる107勝を挙げたアストロズ相手に、ワイルドカードから勝ち上がり、敵地での全4戦を制する史上初のパターンで頂点を極めた。

 まさに、「下克上」の戦いぶりだった。マックス・シャーザー、スティーブン・ストラスバーグの先発2枚看板を擁するとはいえ、総合力で、アストロズ優位の声が大半だった。実際、先発予定だったシャーザーが首痛で登板回避した第5戦を落とした時点で、ナショナルズの逆襲は困難と見られていた。

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