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攻撃的DF・進藤亮佑、代表初招集。
「名前で守れるぐらいの存在感を」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE
posted2019/11/13 11:15
今季、30試合で6得点を挙げている進藤。打点の高いヘディングが大きな武器だ。
「思わずナイスキーパーって」
マリノス戦でも後半開始3分、CKから打点の高い決定的なヘディングシュートを放った。惜しくもGKに弾かれチャンスを逸したが、進藤はそのことを聞かれると苦笑して、こう言った。
「あれはキックが良かったし、僕のシュートも良かったけど、GKの朴(一圭)選手がいい反応をした。こぼれ球への反応もすごくてさすがだなって思い、思わずナイスキーパーって声をかけました」
ピッチ上では進藤の攻撃力に目を奪われがちだが、森保監督は守備に不安がある選手を招集することはない。
生粋の道産子で札幌ユース出身。
進藤は、代表のスタッフから打診を受けた今年の春以降、日本代表の試合を見てきており、守備で確実性を感じさせる選手ではないと招集されないと感じていた。それゆえ、DFなので当然だが、攻撃よりも堅実な守備をすることにプライオリティを置いてプレーし、評価を高めてきた。
「点が取れているので、そこは目に見える結果として評価されていると思うけど、守備が雑だと呼ばれないと思うし、守備をある程度評価してもらっているから呼ばれたと思っています。
代表はオーソドックスなプレーが求められるので、まずは守備から入り、自分の攻撃的なプレーを出せるチャンスがあれば、そういうプレーも見せて行きたい。4バック、3バックでどちらでもいいし、センターバックでもサイドバックでもいい。どこでもプレーできるクオリティを出して行きたい」
自信たっぷりに語る進藤は生粋の道産子で札幌ユース出身である。