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攻撃的DF・進藤亮佑、代表初招集。
「名前で守れるぐらいの存在感を」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE
posted2019/11/13 11:15
今季、30試合で6得点を挙げている進藤。打点の高いヘディングが大きな武器だ。
森保監督はミシャの薫陶を受けた指揮官。
ペトロヴィッチ監督(ミシャ)から指導を受け、昨年フィールドプレイヤーで唯一フルタイム出場を果たし、レギュラーに定着した。今年、背番号が35番から3番になり、今やミシャが大きな信頼を置く選手のひとりだ。
そして、森保監督はミシャの薫陶を受けた指揮官のひとり。ミシャの方がより攻撃的だが、森保監督のサッカーにシンクロする部分は多々ある。進藤は初代表だが、意外と早くにチームに馴染むのではないか。
塩谷司のイメージを重ねている?
森保監督が進藤を招集したのは、その能力を評価してのことだが、広島時代にその才能を開花させた塩谷司のイメージを重ねているのではないかと思われる。
身長はほぼ同じサイズ(進藤183cm、塩谷182cm)で、ともに体が強く、1対1が強い。得点力が高く、塩谷は14年に6点、16年には5点を挙げ、「点が取れるDF」であることも共通している。
森保監督が求めるものが、2人の選手に共通しているのだ。
ただ、センターバックには吉田麻也、冨安健洋、畠中槙之輔、植田直通らがおり、右サイドバックには酒井宏樹、室屋成らがいる。強力なライバルたちが代表の椅子を狙ってしのぎを削っている。
「代表の争いは激しいですけど、その前に僕は1回だけじゃなく継続して呼ばれるようにしていかないと。戦力として活躍できるレベルじゃないともう呼ばれないと思うので、自分の中で基準を高くしてやっていきたい。
とにかく試合に出たいですね。ゼロと1では違う。初めてなので可能性は低いかもしれないけど、僕は様子見というのはなく、入った以上は試合に出てプレーしてアピールしていきたい」