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泰然自若の堀江翔太が完敗を認めた。
南アは「レベルが全然違いました」。
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph byAtushi Kondo
posted2019/11/08 17:00
南アフリカ戦の2日後、取材に応じてくれた堀江、稲垣、福岡の3選手。稲垣選手はカメラを向けると、やっぱり笑わない。
ラグビーロスはラグビーで埋める。
編集部もW杯の戦いに臨んだ各代表チームと同じく、いわば“総力戦”で、W杯総集編のナンバー増刊号「桜の証言」の製作に取り掛かった。制作猶予である10日間の終盤には、「あれ? きょう何曜日だっけ?」と曜日感覚が欠落する人間が続出するほどの消耗ぶりであった。
幸いなことに、取材アポ取りの僥倖は続き、田村優、田中史朗、松田力也の各選手の時間をもらうことができ、計6選手のインタビュー記事を掲載することができた。
巷では想像以上に「ラグビーロス」現象が起きていて、トップリーグの各クラブにはチケットの問い合わせが殺到しており、12月1日に秩父宮で行われる大学ラグビーの早明戦のチケットはすでに完売だという。
史上類を見ない注目を浴びる日本ラグビー。ナンバーはもちろん、W杯“後”の日本ラグビーも追い続ける。すでにいくつかの企画が動き始めている。
そして刷り上った見本誌のページを繰り、夢のようなあのジャパンの5試合の記憶を呼び起こしながら、こうも思う。
ラグビーロスは、ラグビーでしか埋められないのだ。
11月9日発売のNumberPLUS「桜の証言」は、ラグビーワールドカップを振り返る完全保存版の総集編。激闘を終えたばかりの日本代表6選手の貴重な独占インタビューのほか、チームの内幕に迫った深層ドキュメント「ジェイミージャパン 地図のない冒険」、元日本代表主将・廣瀬俊朗さんからリーチマイケル選手へのメッセージ、そしてチーム最多5トライをあげたなど松島幸太朗選手の「高校時代」をテーマにしたノンフィクションなど、あらゆる角度から歴史を作った「ONE TEAM」に迫ります。