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1位と2位突破では難易度が雲泥の差。
U-17日本vs.セネガルは決定的に重要。 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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posted2019/11/02 11:50

1位と2位突破では難易度が雲泥の差。U-17日本vs.セネガルは決定的に重要。<Number Web> photograph by Getty Images

現地時間2日のセネガル戦に勝てばグループ首位での決勝トーナメント進出が決まるU-17日本。たくましい戦いぶりを見せてほしい。

GK鈴木のセーブに藤田のカバー。

 序盤、アメリカが引き気味にプレーしたこともあり、日本は中盤でボールは回せる。しかし、相手守備陣の背後を突こうにも、ほとんどスペースがない。

 さりとて、西川抜きでは展開力が物足りず、パスをつないで相手守備陣を崩すことができない。そんなもどかしい展開となったが、守備陣はCB半田陸(山形ユース)らがアメリカの攻撃に的確に対応する。

 両チームとも決定機が作れないまま前半を0-0で終えた。後半に入って10分、アメリカがエースのレイナを投入すると、その直後、日本も西川を入れて勝負に出る。

 日本は西川が際どいミドルシュートを連発すれば、若月大和(桐生一高、湘南内定)も右からのクロスを頭で合わせたり、左足で強烈なシュートを放ったが、GKのファインセーブに阻まれた。

 アメリカも、レイナが強烈なFKを放ったり、自陣からパワフルなドリブルで独走してGK鈴木彩艶(浦和ユース)と1対1になるなど決定機を作ったが、鈴木が弾いたボールをボランチの藤田譲瑠チマ(東京Vユース)が辛うじてクリアした。

決定機の数こそ上回ったが……。

 中2日の試合で、終盤、日本選手は運動量が落ちた。決定機の数では日本が上回り、勝っていておかしくなかったが、負けていた可能性もあった。引き分けという結果は仕方がないだろう。

 オランダ戦で盛んに日本を応援してくれた地元の観衆は、この試合でもアメリカ選手にはブーイングを、日本選手には激励の拍手を送った。しかし日本が得点を挙げられず、決定機も多くなかったため、応援したくてもなかなかそのチャンスがない、という様子だった。

 試合後、森山佳郎監督は「無理して攻めると、相手の思うつぼ」、「我慢比べのような試合だった」、「W杯は甘くない」と語り、勝ち点1を得たことを評価した。

 ブラジルの地元紙は、「技術的、戦術的に日本が優勢だったが、ラストパスとフィニッシュの精度を欠いた」と論評した。試合を中継した地元テレビの解説者は、「西川とレイナは傑出した能力を備えており、後半、2人が入ってから試合の様相が一変した」とコメントしている。

【次ページ】 首位と2位通過では難易度が違う。

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