“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
J2京都FW一美和成がゴール量産中。
宮本恒靖との1対1で学んだ駆け引き。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byTakahito Ando
posted2019/11/02 11:30
新潟戦で敗れるも、一矢を報う強烈なシュートを決めた京都FW一美和成。今季16ゴールは、J2得点ランキングで日本人2位の数字だ。
「ようやくプロサッカー選手になれた」
今季、彼が積み上げた16ゴールはキャリアハイの数字だ。まだリーグ戦を4試合も残しており、さらなる上積みが予想できる。京都は第38節終了次点で、プレーオフ圏外の7位だが、自動昇格圏内の2位・モンテディオ山形と勝ち点差は5。プレーオフ圏内の6位・ファジアーノ岡山とはわずか1差だ。10年ぶりのJ1復帰に向け、一美の得点力に期待が高まっている。
「4年目にして、ようやくプロサッカー選手になれたなと感じています。1年を通して順位を気にして、勝ち点、ゴールの重みを感じながらプレーできる喜びもある。だからこそ、スタメンだろうがベンチスタートだろうが、そんなことよりも試合に出たらゴールすることにこだわって、どんどんシュートを狙いたい。絶対にJ1昇格をしたいですし、昇格させる選手になりたい。そのためには残り4試合でゴールを積み重ねる。それでこそ、真の自分の評価になると思う。先のことは考えず一戦一戦に全身全霊を尽くしたいです」
今年11月で22歳になる彼は来年の東京五輪世代でもある。すべては今季をやりきってこそ、未来が拓けてくる。
「ストライカー・一美和成」を育ててくれたこれまでの指導者に感謝の気持ちを抱きながら、古都のポイントゲッターは目標に向かって一直線に突き進む。